クリニック案内

初めての方へ

初診の際には、電話での予約をお願いしています。

026-267-7708

保険証を忘れずにご持参ください。他の精神科・心療内科を受診されている方は、できるだけ紹介状をお持ちください。お薬手帳を忘れずにご持参ください。
予約日前日に受診確認のお電話をこちらからいたします。
なお、現在、初診患者さんの枠は限られているため、キャンセルされる場合は必ずお電話でご連絡ください。

初診の流れ

身長・体重
BP/Fの確認

場合により
看護師による問診

医師の診察

次回の診療の予約

お薬が必要な場合は処方箋をお出ししますので、院外薬局で処方を受け取ってください。

再診の流れ

再診予約は医師との診察時にお取りいただきます。
変更がある場合はお電話でご連絡ください。

  • 受診があいてしまった場合は初診同様に電話予約をお願いします。
  • 予約制をとってはいますが、混雑している時間帯にはお待たせすることがございます。時間がずれることもありますので、診察予約時間後はできるだけ時間の余裕を持たせてください。

費用について

保険診療です(必ず保険証をお持ちください)。心理検査・脳波検査・血液検査が保険診療です。一部例外として臨床心理士によるカウンセリングは、実費負担となります。詳しくはお問い合わせください。

公費負担制度について

東口メンタルクリニックは、生活保護法指定医療機関です。
当院は、自立支援医療制度の指定医療機関ですので、この制度を利用した場合には医療費の自己負担が一割に軽減されます。

診断書について

診 断 書 料 金
自立支援医療(精神通院医療)用診断書 2,000円(税別)
精神障害者保健福祉手帳用診断書 3,000円(税別)
障害年金用診断書 6,000円(税別)
特別児童扶養手当認定診断書 6,000円(税別)
一般診断書(運転免許・猟銃・会社等) 2,000円(税別)

相談・診療科目

精神療法・薬物療法

相談できる内容
  • 思春期に関するもの
  • 更年期に関するもの
  • 老年期に関するもの
  • ストレスに関するもの
  • 睡眠に関するもの
  • 不安、憂鬱に関するもの
  • 自律神経に関するもの
  • 不登校に関するもの
  • 発達障害に関するもの

その他、家族相談、カウンセリング、血液検査、各種の心理検査、脳波検査、精神保健福祉士による相談、デイケアを実施しています。

特別診療

通常の診療の他に、認知行動療法、持続エクスポージャ法などによる「特別診療」もお受けしています。
誰にも会わずにゆっくり相談したいなど、特別なご希望をお持ちの方はお問い合わせ下さい。                

診療日:日曜日
診療時間:90分~
料金:1回10,000円(税別)。※保険診療が有る場合は、別途請求させて頂きます。

  • 基本15回の継続的な治療プログラムになります。
  • 料金は15回分を一括前払いでお願いします。
  • 再診の患者様が対象になります。
  • 詳細は、通常の診療時にご相談頂くか、電話でお問い合わせ下さい。

PTSDについて

強い心の傷(トラウマ)について

人生のなかで、私たちは様々な体験で心に傷を負います。友達とのけんかや、学校で先生から叱られた、失恋したなどなど。多くの事は時間がたつにつれ傷は薄れてゆき、思い出してもほろ苦い感覚と、あの時は大変だったなぁとの振り返りとともに、自分の人生の中に受けとめられていきます。しかし、いくつかの傷は、あまりにも深く強いため、思い出すことも恐ろしく、受けとめられないまま、ずっと苦しみを伴って心の中に蓋をされ残り続けていきます。

幼少期からの両親の不和、両親から受けた言葉の暴力、小中学生時代に毎日のように続いた虐め体験、仕事をするようになって失敗し上司から毎日怒声を浴びていた体験、恋人や結婚相手から毎日のように受けた言葉の暴力。また誰にも相談できずにいた小さいころから続いていた性的虐待、たった一度だけであっても強い恐怖を体験したレイプ被害や、殺されそうになった犯罪被害、大切な人との突然の死別、災害被害等。こういった長く深く心に傷を負う出来事は、簡単に忘れることはできず、心に強い影響を残し続けることがあります。

生死に関係するような出来事や、レイプ被害など強い恐怖体験が原因として様々な心身の変化が長期にわたって続いていき生活が困難となる場合、PTSDと呼ばれます。またそれ程強い出来事でなくても、同じような心身の変化と生活の困難さが続く場合は、部分的PTSDと呼ばれます。出来事の大きさや長さにもよりますが、多くの場合PTSD、部分的PTSDの症状は半年で6割、一年で7割の方が、自然に治っていきます。しかし、3割の方は一年超えても治らず、その後長期に症状が続く場合が多くあります。心の傷が原因だと気づかない場合(気づいていてもそのことを誰にも伝えられない場合)には、『対人恐怖症』『不安障害』『うつ病』といった診断名がついて、治療は続きますが、なかなか完治せず、長期に治療が続いていくことも多くみられます。

強い心の傷による変化

つよい恐怖を感じると、体は強い緊張に襲われ、その場から逃げ出そうとするか、いらだって相手を攻撃して跳ね返そうとするか、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなるか、この三つの反応が起こります。逃げ出す(FLIGHT)、戦う(FIGHT)、すくむ(FREEZE) の頭文字をとって3F反応と呼んだりもしますが、この反応は人間だけでなく感情をもつ動物に同じように備わっています。天敵にあった動物がどのような反応をするか、一目散に逃げだす、唸り声をあげて威嚇する、じっと動かず固まってしまう。この3F反応は、多くの動物に本能的にみられる共通の反応です。本来こういった反応は、考えるよりも体が先に反応して行動をおこすため、いざという時に、危険から身を守るのに適した仕組みとなっています。しかし、あまりに強い恐怖体験が起こると、もう安全になっているにも関わらず、常に些細なこと(危険ではないことなのに)で反応をし続けます。

  • ①侵入症状

    『その体験の事を何度も思い出してしまう』。思い出したくないのに、ふと浮かんできて恐ろしくなる、その時のことを夢で見て強い恐怖感で目が覚める。こういった症状を侵入症状(自分でコントロールできず、かってに頭の中に入り込んでくる体験記憶の症状です)と呼びます。フラッシュバックと呼ばれる、過去にタイムスリップしたように感じる体験も、この症状の一つです。こういった繰り返し浮かんできてしまう過去の体験は、まだ自分がその時の体験を十分受け止められていないときに、繰り返し起きてきます。体はあなたに、その体験をなんとか消化してほしいと求めているため、何度も呼び覚まされてくるのです。

  • ②過覚醒症状

    『体は常に緊張し、周囲を警戒、眠りも浅くなり、ちょっとした事にひどく驚く』また同じようなひどい目にあうのではないかと、常に警戒して過ごすようになります。眠りが浅くなったり、些細な事でイライラしたり、こういった症状を過覚醒症状と呼びます。とてもエネルギーを消耗するため、疲れやすく、疲労してはうつ状態となることも多くあります。

  • ③回避・解離症状

    『つらい体験を思い出すことを避ける、そのきっかけとなることを避ける』。あまりにもつらい体験のため、そのことが頭に浮かばないよう様々な方法で回避を続けます。ずっとイヤホンで音楽を聴き続ける、常に仕事や用事を入れて考える間をなくす、その事を思い出すような場所、人、関係、感情等を避け続ける。こういった症状を回避症状と呼びます。回避は一時的に辛い記憶を遠ざけ、生活に安心を取り戻すための行動ですが、このことが長期化すると、実際は安全なものまで危険と感じ続け避け続けることになります。また無意識に、その体験の一番つらい部分を忘れてしまったり、思い出しても人ごとのようにしか感じられないよう感情が麻痺してしまったりといった反応も良くあります。解離症状と呼ばれます。この回避と解離によって、怖さを避けようとする反応が、安全な状況になっていても長く続きます。

  • ④否定的な考え方

    『自分はほかの人のような幸せな生活はできないんだ。自分がだめだからこうなったんだ。人を信じちゃいけない、世の中は恐ろしいところだ』。それぞれ自己否定、自責の念、世界否定とよばれる否定的な考え方が、ずっと支配していきます。あたかも、生まれつき自分はそういう風に考えている、自分の性格だと思うほど、自然にこの考えが身についていき、変えられなくなります。

この①②③④の症状が、長く続き、生活が困難となっている状態が、PTSD(もしくは部分的PTSD)と呼ばれる状態です。

トラウマの治療について

トラウマ体験による深い心の傷(大怪我と呼ぶほうがふさわしいと思います)は、多くの方が自然に治っていきます。震災被害にあった方の9割以上が、レイプ被害にあった方でも2割の方は自然に治癒していきます。基本的に私たちの心には、自分で自分の傷をいやすための仕組みがあり、それが正しく機能することができれば自然と回復に向かいます。しかし一年以上たっても症状が続いている場合、自然に治っていく仕組みが何らかの原因によって邪魔をされています。その原因を取り除き、自然になおる仕組みに戻していくことがトラウマの治療の基本となります。

症状をながびかせる原因の一つは、回避・解離症状です。つらい記憶を避け続けることによって一時的には恐怖を避けられますが、それによってずっと恐怖とともに過去の体験の全体像はモヤがかかった状態の中で、ずっと気持ちや考えの整理がされないまま、トラウマ体験の時と同じ気持ちや考えがずっと湧き出し続けていきます。回避をやめて、過去の体験に勇気をもって向き合える事が大切な回復へのステップとなります。ただ、あまりにもその体験に向き合うことが恐ろしく、思い出してはパニックとなってしまうため、なかなか回避がやめられずにいるのが現状です。治療では、その怖さを耐えられる範囲に減らす工夫(薬による治療も有効な方法の一つです)をしながら、回避をしないでよいようにトレーニングをしていくことが行われます。

症状をながびかせるもう一つの原因は、否定的な考えです。人の事を信じられなくなり、自分自身の未来を信じられなくなり、多くの人は良くなることを信じられず、誰にも相談せずに引きこもっていかれます。この否定的な認知は、もともと持っていた考えではなく、人生のどこかでそう考えないといられない(自分の人生をあきらめるしかない)。長く続く苦しみを体験することによって持つようになった考え方です。幼少期に被害が長期にあった場合は特に、この悲観的な考えが、実はトラウマによる症状なのだと気づくことは少ないです。多くの人は、自分はもともとこうだったと思いながら、その『考え』を当然だと受け入れ続けていくからです。この部分が、変わっていくこと。人生の中で人への信頼、自分への信頼を取り戻せる体験を得る中で自然と回復へ向かう場合もありますが、症状が長びいている場合には、この考え方に焦点をあてた治療をおこなっていきます。